事前に知っておきたい田舎特有のストレス【地域団体編】
こんにちは、スミオです。
当サイトでは、これから移住について本格的に検討していきたい人向けに、漠然とした悩みから移住完了までの道のりをご案内しています。
田舎には田舎特有のストレスということをテーマとして、前回は田舎のストレス<インフラ編>をお届けしました。
<インフラ編>では暮らしていく上で重要になる車・家賃・防犯の3つを取り上げ、日常生活を快適に過ごしていただくためのポイントを解説しました。
本日は<地域団体編>ということで、自治会と消防団がテーマです。
田舎では住民によって組織された地域団体への加入が勧められます。団体活動を楽しく行える人にとっては苦にならなくても、何一つ楽しく思えない人にとってはこの上ないストレスが降りかかってきます。
時として団体加入は避けられないこともありますが、何が起きるのかを事前に知っておくことでストレスの度合いが変わってきます。
そこで本日は自治会と消防団の実態と付き合い方について詳しく解説します。
この記事を読むことであなたは移住の失敗の一つを回避することができるようになりますのでぜひ最後までご覧ください。
田舎のストレス一覧‹地域団体編›
スミオが20年間で8回移住を経験し、さまざまな田舎で暮らしてきたストレスを一覧にしました。本日は日常生活に深く関わる<地域団体編>をご紹介します。
田舎ストレス一覧‹地域団体編›
- 自治会
- 消防団
自治会・消防団など、地域団体が苦手な人にとってはストレスになります。
田舎では地域に住む人でなりたつ団体があり、移住者も加入を求められるケースが後を絶ちません。
主な団体の代表例は、自治会と消防団でしょう。
自治会
自治会(町内会)は、住民同士の親睦会を行ったり、会報配布、交通安全運動など、地域に関わる活動を目的として運営されています。
自治会は地域住民の全員加入のもとで成り立っており、地域によりますが毎月500円~3000円ほど会費を納める必要があります。
また自治会内の役割(会長・書記・会計)も当番制となっているため「自分は仕事で忙しいからできない」といった回避方法は原則として不可能です。
自分の時間とお金を差し出して地域住民と交流することが苦にならない人は楽しくやれると思います。しかし、それに抵抗がある人にとってはこの上ないストレスになるでしょう。
とはいえ、自治会加入を断れば地域で干されることが起こり得ますし、一歩間違えば犯罪まがいの制裁も受けますので要注意です。
地方移住する上では移住先の自治会に加入することを前提としてご承知おきください。それが移住者にとっての身の安全につながるからです。
消防団
消防団は、各市町村に設置されている消防機関のことです。地域住民が任意で加入し、地域の防災活動を行います。
役職者ではない一般団員の場合、月額3,000~4,000円程度の報酬が得られる他、出動回数や内容に応じて数千円の報酬が加算される仕組みです。
「お金をもらえるならいいんじゃない?」と思うかもしれませんが、これはあくまでも”表向き”はそうなっているという話です。
基本はもらえないと思っていた方がいいです。
なぜかというと、報酬振込先として指定してある団員それぞれの通帳を団長が回収してしまうことが珍しくないからです。
団長はそれらの通帳から報酬を引き出し、分団ごとに月一で行われる親睦会や慰安旅行の資金として流用する事例が数多く報告されています。
はっきり言って違法行為に他ならないのですが、古くからの慣習でそうしている分団が多く、地域と密接に関わることなので疑問に思っても声を上げづらいという現状があるのです。
部活のノリで活動を楽しめるならアリですが、時間を差し出して労働を行い、挙句の果てには本来得られるはずの報酬まで取り上げられることが苦になるのであれば大きなストレスになるでしょう。
とはいえ、消防団加入は自治会ほどの強制力はありません。「変則的な勤務体系」とか「持病がある」などもっともらしい内容を伝えて加入を免れることは出来なくはないです。
ポイントは”曲げないところは頑なに曲げず、物腰柔らかく伝える”ことです。強気で断ると地域住民の怒りを買い、干される原因になりかねないので注意しましょう。
まとめ
以上、田舎特有のストレスを解説しました。これらを事前に知っておくだけで移住先での生活のギャップを埋めることになるので、もう一読して移住に備えてください。