事前に知っておきたい田舎特有のストレス【インフラ編】
こんにちは、スミオです。
当サイトでは、これから移住について本格的に検討していきたい人向けに、漠然とした悩みから移住完了までの道のりをご案内しています。
地方移住を検討している人の中には、自然豊かな田舎でのんびり過ごしたい、自家栽培の野菜を育ててみたり、広い家でのびのび暮らしたいという希望を抱いている人が少なくありません。
それはとても素晴らしいことです。窮屈で喧騒とした都会のストレスから解放されることは間違いありません。
しかし田舎には田舎特有のストレスがあることを押さえておきましょう。
本日は田舎に移り住むことにより発生するストレス要因をご紹介します。
この記事を読むことであなたは移住の失敗の一つを回避することができるようになりますのでぜひ最後までご覧ください。
田舎のストレス一覧‹インフラ編›
スミオが20年間で8回移住を経験し、さまざまな田舎で暮らしてきたストレスを一覧にしました。本日は日常生活に深く関わる<インフラ編>をご紹介します。
田舎ストレス一覧‹インフラ編›
- 車が必要
- 意外と家賃は安くない
- 防犯カメラが少ない
車が必要
車の運転が苦手な人にとっては毎日の生活がストレスになります。
都会や地方都市でない限り、車が必要です。電車・バスもあるとはいえ、1時間に1本しか走っていないのが田舎の日常です。
すでに隠居しているご老人がたまに出かけるくらいであれば1時間1本の電車・バスを使うことは考えられます。しかし、仕事をしている人にとっては常に移動手段が確保できてる状態でなくてはならないです。
そうなると一人一台の車が必要になります。
いま都会で車に乗る必要がない人が田舎に移住を検討しているのであれば以下の点を軸に検討してください。
- 自分が車移動に抵抗がないか
- 車のコストを払い続けられるか
実際、田舎に移り住むことになり40歳で始めて車を運転したという人もいました。適年齢の範囲であれば何歳でも運転していいと思いますが、早めに自分の向き不向きを知っておいたほうが良いです。
このように田舎では車が必要なので、自分が車社会に適応できそうか事前に調べておくことをおすすめします。
意外と家賃は安くない
田舎は家賃が極めて安いわけではないので、固定費節約を考えている人にとってはストレスになります。
suumoやホームズで調べてみるとわかりますが、田舎の家賃は意外と安くありません。商業施設が点在するような地域では1Kでも月4~5万円します。一方で周囲が畑や田んぼしかないような場所だと月2~3万円で借りられるところもあります。
この金額を高いとみるか安いとみるかは人によって価値観が分かれるところですが、「田舎なら月1万円とかで借りられるんでしょ?」などと考えているのであれば大きな間違いです。
オーナーは家賃収入の所得税を支払い、毎年固定資産税を支払い、物件の維持メンテンス費用を支払い、広告費用を支払っているのです。田舎だからといって家賃を激安にして入居者を集めたところで赤字にしかならないなら廃業するしかなくなります。
巷でよく聞く「田舎なら家賃は安い」という真意はあくまでも『東京都心と比べて安い』という意味です。
1K4~5万円も出せるのであれば東京郊外、もしくは千葉・埼玉・神奈川でも借りられる金額なので、家賃目的ならあえて田舎に行くよりも首都圏内のどこかに移住するほうがいい場合もあります。
この場合、田舎暮らしのために車を買う必要がない分、首都圏に居たほうがトータルの生活費が安くなることも考えられるので、家賃だけではなく全体の支出をみたうえで移住するか否かを結論づけるべきなのです。
防犯カメラが少ない
防犯を意識する人にとって田舎は意外とストレスになります。
防犯カメラは商業施設や交通インフラが整うところに多く設置されてるものなので、田舎だと必然的に防犯カメラの設置個所が少なくなります。
防犯カメラがないことによる弊害は、万が一犯罪に巻き込まれたときに犯人を特定する手段が限りなく狭まることです。
たとえば路上でひったくりが起こったとしましょう。警察で犯人を特定する捜査が行われる中、田舎ゆえに通行人が少なく目撃証言が獲れる確率が低いため、近隣の防犯カメラの映像から犯人を割り出そうとします。
しかし田舎ゆえに防犯カメラもなく、犯人を特定できる情報がなく、捜査は難航するわけです。
実際にスミオが岩手県の田舎に住んでいたとき、何者かに車のドアと窓側ガラスを破壊される被害がありました。その際、被害届を出すときに立ち会った警察官と話したら次の言葉を言われました。
「この辺は防犯カメラもないので犯人を特定するのが多分難しい」
この警察官の発言を受けてスミオも『そりゃそうだろうな』と思いました。
よくニュースで犯人を逮捕したという報道がされたとき『防犯カメラの映像から犯人を特定し…』という展開が多いですが、裏を返せば防犯カメラがないとそれだけ犯人特定が難しいということです。
とくに田舎では近隣の人同士の相互信頼のうえで生活しています。仮に犯人が近所の人であっても確たる証拠がない限り、疑うことすらはばかられるのが実態です。もし疑うようなマネをすれば村八分にされる危険があるからです。
村八分問題については過去に紹介していますのでご覧ください。
このように田舎では防犯カメラが少ないため犯罪に巻き込まれたときは泣き寝入りになるリスクがありますので、そこをきちんと検討したうえで移住を決断してください。
まとめ
以上、田舎特有のストレスを解説しました。これらを事前に知っておくだけで移住先での生活のギャップを埋めることになるので、もう一読して移住に備えてください。