事前に知っておきたい田舎特有のストレス【人間関係編】
こんにちは、スミオです。
当サイトでは、これから移住について本格的に検討していきたい人向けに、漠然とした悩みから移住完了までの道のりをご案内しています。
田舎には田舎特有のストレスということをテーマとして、前回は田舎のストレス<地域団体編>をお届けしました。
<地域団体編>では加入を求められやすい自治会と消防団の存在を取り上げ、それら団体と上手く付き合うためのポイントを解説しました。
本日は<人間関係編>ということで、田舎特有の立ち振る舞いがテーマです。
東京は人口が多いので一個人の行動がそこまで注目されません。しかし田舎では人口が少ない分、個々人の動きが他の人の目につきやすいです。人間関係をうまく構築できる人にとっては問題なくても、あまり他人から干渉を受けたくない人とってはこの上ないストレスが降りかかってきます。
しかし田舎での立ち振る舞いを事前に知っておくことでストレスの度合いが変わってきます。
そこで本日は田舎特有の人間関係について詳しく解説します。
この記事を読むことであなたは移住の失敗の一つを回避することができるようになりますのでぜひ最後までご覧ください。
田舎のストレス一覧‹人間関係編›
スミオが20年間で8回移住を経験し、さまざまな田舎で暮らしてきたストレスを一覧にしました。本日は日常生活に深く関わる<人間関係編>をご紹介します。
田舎ストレス一覧‹人間関係編›
- 地域独自のルールの存在
- 頂き物へのお返し
「郷に入っては郷に従え」ということわざがあるように、移住者は地域のルールに従う必要がありますが、とんでもない理不尽なルールを作っている地域があります。
詳しく見ていきましょう。
地域独自のルールの存在
地域によりけりですが、例えば鹿児島県の某村では、町内会費として月額20,000円以上納めなければゴミ捨て場を使ってはならない、どの橋を渡ってはならない、といったような理不尽この上ないことが行われている地域があります。
ごみ捨ても橋の通行も行政サービスなので本来は町内会が干渉する筋合いがありません。しかしこうしたことが「代々つづいている」という理由だけでまかり通る地域が存在しているのです。
こうした理不尽なルールに従う必要はありませんが、田舎の閉鎖的な環境でルールに従わなければ理不尽な制裁が加えられる危険があります。
先ほどの例でいうと、ゴミ捨て場を使わせてもらえないといったことが起こり得るわけです。早朝誰もいない時間を見計らってゴミの回収日に捨てに行っても、気が付いたら自分のゴミが玄関先に戻されていたそうです。
基本的には地域のルールに従ったほうが良いといえど、上記のようなことは例外です。とはいえ、理不尽であってもルールに従わなければ制裁を加えられるリスクが懸念されます。
対策としては、理不尽なルールで運用している地域には最初から移住しないことをお勧めします。まず下調べとして移住先として検討している役所に調査しましょう。先ほどのゴミ捨て問題をはじめ住民同士のトラブルは役所が把握している場合があります。事前に相談に乗ってもらうことで理不尽なルールの存在をなるべく調べてから移住を検討するようにしてください。
頂き物へのお返し
田舎に行けばご近所さんから余った野菜をもらえると思っていませんか?
たしかにもらえる場面が少なくありません。
農家で生産している野菜は、出荷できるA品と出荷できないB品に分かれます。けっこうな割合で発生するB品は農家の人たちが食べるかご近所さんに配るなどしますが、それでも余るようなら泣く泣く廃棄するのが現状です。
そういうわけで移住者はご近所さんから野菜を受け取る機会に恵まれるかもしれません。
ただし、ここには暗黙のルールがあります。
それは頂き物にはお返しをしなければならないことです。
「そんなの当たり前でしょ?」と思っている方、もう少し考えてください。たまに頂いた物であればその都度お菓子を持っていくくらいの話なら確かにどうってことはありません。
しかし農家では毎日野菜を生産している関係上、B品が毎日のように積みあがっていきます。そのB品を高頻度で受け取るとなると、移住者も高頻度でお返しをしなければなりません。
農家のB品は余り物ですが、それに対するお返しは買いに行くなどその都度用意をしなければならないものがほとんどでしょう。つまり、お返しを用意するにはお金が掛かるのです。
仮にお返ししなければ「受け取るだけ受け取って感謝の気持ちもない人」という烙印が押され、近所にまたたくまに情報共有されてしまいます。
そのため「野菜がただでもらえてラッキー」という考えはほどほどにして、その後の対応までしっかり考えて受け取るようにしてください。
まとめ
以上、田舎特有のストレスを解説しました。これらを事前に知っておくだけで移住先での生活のギャップを埋めることになるので、もう一読して移住に備えてください。