移住したことで別居することになった家族の話
こんにちは、スミオです。
当サイトでは、これから移住について本格的に検討していきたい人向けに、漠然とした悩みから移住完了までの道のりをご案内しています。
大人気主婦サイト『ウーマンエキサイト』のコミックエッセイコーナーを読んでいたところ、移住に関する話があったので紹介したいと思います。
夫の夢だった田舎移住を実行し、その後別居することになった家族の話になるのですが、読めば読むほど移住の本質を突いていると思いました。
ぜひ最後まで読んでいただき、ご自身の移住プランの参考にしてみてください。
各話の紹介
マンガはこちらから読むことができます。
- Vol.217 夫の夢の田舎暮らし! 移住生活の理想と現実は?/移住を希望した夫が東京に帰りたい!?(1)
- Vol.218 東京に戻りたい…!? 地方暮らしに慣れたときに突然起こった夫の異変/移住を希望した夫が東京に帰りたい!?(2)
- Vol.219 夫の居場所がなくなっていく…心を閉ざした夫が抱えていた悩み/移住を希望した夫が東京に帰りたい!?(3)
- Vol.220 夫が帰ってこない…! 家族のために頑張ると誓った夫に一体何が!?/移住を希望した夫が東京に帰りたい!?(4)
- Vol.221 夫が信じられない…選択肢を与えてくれない夫の勝手な言い分/移住を希望した夫が東京に帰りたい!?(5)
- Vol.222 地方に残るか東京に戻るか…移住で変わった私の生き方/移住を希望した夫が東京に帰りたい!?(6)
- Vol.223 誰がこんな事態を招いたの?…悩んだ末に出した私たちの結論/移住を希望した夫が東京に帰りたい!?(7)
‹各話の要約›
①夫の夢だった田舎移住を決行。千尋(妻)は東京から田舎に移住することに反対していたが、いざ暮らしてみると田舎の良い点に気づき、家族一同満足していた。
②千尋と裕人(息子)は田舎暮らしを楽しむ中、夫は田舎特有の濃い人間関係に限界を感じていた。
③夫は東京に戻りたいと千尋に申し出た。田舎はどこに行っても顔見知りばかりで気が休まらないことにも辟易しているようだった。
④夫は移住先の先輩からアドバイスをもらい一時は元気を取り戻したかのように見えた。しかし、ある日東京に出社をしたことで、夫は東京に戻る決意を固める。
⑤東京を離れて初めて東京の良さを知ったと主張する夫。千尋は、裕人と自分が田舎の生活に馴染んでいたので夫の主張に戸惑いを隠せなかった。
⑥あらためて千尋は自分の生き方を考え直す。その結果、自分と裕人が東京にいたころよりも健康的に暮らせていることに価値を感じていたことに気づく。
⑦お互いに幸せのために、千尋は別居することを提案する。
以上、各話の紹介でした。
千尋と裕人は田舎で暮らし、夫は東京に戻るという結末を迎えました。しかし夫は週末に家族と過ごすために田舎に通うことになるので、悪い意味での家族離散ではありません。
むしろお互いの心地よい場所をみつけて幸せに生きるためのステップになったと言えるでしょう。
ちなみにこの話は実話をもとにしています。実際にあった話なのでリアリティがあります。
以下、スミオの考えを書いていきます。
夫の指摘は正しい
夫の指摘した以下の事実についてはスミオも正しいと思います。
‹第③話より›
「青年団とか消防団とか何かと飲み会が多い」
→田舎に行けば行くほど地域団体の加入を強く勧められます。高齢化が激しいのでどうしても若手が欲しいからです。また、そういった団体は飲み会が多いのでお酒や食べ物の買い出し、年上の方々のご機嫌取り、飲み会の後片づけなど、やることはとても多くなります。
スミオも消防団や青年会議所の加入を勧められました。ただでさえ普段の仕事だけで手いっぱいなのにプライベートの時間も使って団体のこともやっていたので正直大変でした。
ただしそのおかげで社外の人脈が増え、スミオのことを助けてくれる人が増えたのも事実です。しっかりと加わっていけるのであればプラスに働くこともあるということをぜひ知ってください。
「こっちにあるお店はどこに入っても顔見知りと会うだろ?」
→東京では不特定多数の人が行き交うため変なことをしない限り個人の行動はそれほど目立ちません。しかし田舎は人口が少ないため人ひとりの行動が目につきやすいです。
車でも特定されることもしばしばあります。ナンバーまで覚えていなくても車の色や形でどこの誰というのは知られてしまいます。そのため「この間○○にいただろう」と言われることも起こります。それは店内に自分の姿を見たのではなく、店の駐車場にある車を見てそう言ってきたのです。
このように田舎では自分の行動は筒抜けになりやすいです。「壁に耳あり障子に目あり」が苦になる人には田舎は厳しいです。
‹第⑤話より›
「経験してみないとわからなかったんだ」
→実行する前は良いところばかり目がいってしまい、実行したあとにギャップで苦しむことはよくある話です。特に移住はその傾向が強いです。理想としていたはずの生活スタイルが自分には適さなかったということは実際にあります。
しかし人は全知全能ではありません。何もかも分かった上で実行できることなんかありません。やってみて初めてわかることもあるのです。
だから “やってみて、感じて、変えてみる” ということが大切なのです。それを繰り返すことで自分の幸せのスタイルが出来上がっていきます。
この家族が見つけ出した別居と2拠点生活は、まさにそれです。紆余曲折があっても改善し、自分のスタイルが見つかったのであれば、移住成功の一つなのです。
スミオのアドバイス
スミオは田舎移住を検討している人に次のようなアドバイスをしています。
今回の移住者さんのようにいきなりガチの田舎にいくより、まずは地方都市に移住することをおすすめします。
都市機能を利用できる環境、そしてガチの田舎にアクセスしやすい環境の両方を持っておくのです。
このマンガに登場した家族の場合、まず地方都市に移住してからじっくり自分たちのスタイルを模索していけば別居しなくてもよかったのかもしれません。
地方都市という折衷案が田舎移住を成功させるきっかけになることを覚えておきましょう。
まとめ
以上、ウーマンエキサイトより田舎移住のマンガを紹介しました。実話を元にしているので移住希望者さんはぜひ閲覧して移住計画の参考にしてみてください。