旅先の非日常を、日常として置き換えられるかを考える

こんにちは、スミオです。
当サイトでは、これから移住について本格的に検討していきたい人向けに、漠然とした悩みから移住完了までの道のりをご案内しています。
あなたが自宅からどこかに旅行に行った際、その地で過ごす数日間は非日常として楽しめる体験になります。
ではそれが数日間ではなく、数年~数十年単位となった場合、果たして楽しめるでしょうか。これが「非日常を日常に置き換えた場合」というお題につながるわけです。
この視点を持って旅先での数日間を過ごすと、自分にとって移住候補地になり得るかどうかの基準が見えてきます。
そこで本日は「非日常を日常に置き換えた場合」という視点に着目して移住地の見つけ方を記述していきます。
この記事を読むことであなたは移住の失敗の一つを回避することができるようになりますのでぜひ最後までご覧ください。
旅行の目的に「移住地探索」を加えてみる

あなたは旅行に行く際、何を求めて現地に行くのでしょうか。
目的は様々あると思いますが、主に次の項目が挙げられます。
- 行ったことのないところに行く
- 観たことのない景色を観る
- 食べたことのないものを食べる
- 未体験のことを体験する
- 現地の人に会いに行く
- すでに上記の経験していて、楽しいからもう一度体験しに行く
つまり自分の住んでいるところでは体験できないことを求めて旅先にいくことになります。
これが非日常というわけです。
では旅先で得た非日常を、自分にとっての日常に置き換えた場合、どのような感情が沸き起こるでしょうか。考えていましょう。
たとえば東京都に住む人が岩手県に旅行しに行った場合、次の違いを体験することになります。
東京都 | 岩手県 | |
主な移動手段 | 電車 | 車 |
見かける人の数 | 多い | 少ない |
会社・店の数 | 多い | 少ない |
店の混雑発生状況 | 多い | 少ない |
レジの待ち時間 | 長い(行列) | 短い(数人) |
景色 | ビル群・住宅地 | 山・農村・住宅地・雪 |
生活音 | うるさい | 静か |
空気 | 汚い | きれい |
水道水 | まずい | 美味しい |
星空 | あまり観られない | よく観られる |
東京・岩手をそれぞれ誉める貶すの話ではありません。あくまでも事実の列挙ですので誤解なきようお願いします。
この違いを旅行として数日間体験してみて、どのように感じ取るかが重要です。「非日常として楽しかった」ということであれば旅行としての主目的は果たせたでしょう。
ですが、どこかに移住したいとの考えがある人にとっては、その旅先での体験が何十年と繰り返すことをどう感じるかに意識を向ける必要があります。
ちなみにスミオは過去20年間で8回の移住を経験しましたが、旅行先では次のポイントにも目を向けて旅行していました。
- 現地の産業は何か(どうやってお金を稼いでいるのか)
- 現地の人たちは普段どこで買い物をしているのか
- 夜の交通量はどれくらいか
- 主な移動手段は何か
- 夏と冬の平均気温はどれくらいか
- 22時くらいまで営業している店はあるのか 等
上記のことは観光地だけに目を向けていたら分からない要素です。当然ですが、自分の日常があるのと同じように、現地の人たちもその地での日常を送っているのです。
まとめると、現地の人たちの日常を知るためには最低限次の要素を知る必要があります。
・産業
・買い物の手段
・移動手段
・気温
この視点を押さえつつ旅行先の道中で景色を見ると、現地の人の日常を部分的に体感できるようになります。
見るだけでは分からない部分も当然ありますので、その際はタクシーを利用したとき運転手に聞いてみましょう。スミオは旅行の際、必ず一度はタクシーを利用しています。現地の人と10分以上会話できる機会は貴重だからです。
このように旅行に「移住地探索」の要素を加えると、新たな視点で旅先を味わうことができるのでおすすめです。
「非日常」を「日常」に置き換える

前段では、旅行に「移住地探索」の要素を加える意義を書きました。
では実際に自分が移住するかどうかの判断基準の話に移っていきたいと思います。
結論からいうと、
旅先で得た非日常、そして普段自分が送っている日常、これらに心理的ギャップが大きいとその移住は失敗確率が高くなります。
誤解しないでもらいたいのが、生活スタイルのギャップではなく、あくまでも心理的なギャップの話ということです。実生活は住む場所によって大なり小なり変わるものなので差異があって当然です。
さて、心理的ギャップを図る明確な指標が存在しますのでお伝えします。
それは、自宅に帰ってきたときの安心感をどれだけ感じるかです。
自宅でなくても自分の住む市内とかでも良いです。要は自分が日常を送っているエリアに帰ってきたときにどれほど安心感を得たのかによって、心理的ギャップの大きさを知ることができます。
極端な過去事例を出します。
スミオは一か月ほどフィリピンのマニラに滞在したことがあります。現地での生活は日本とは違いすぎて新鮮で楽しかったです。商業施設の出入り口にはライフル銃をもった警備員が配置していたり、夜になれば路上で焚火している人がいたり、日本では観られない光景がたくさんありました。
楽しい一か月も過ぎ、フィリピンを出国し、成田空港に到着しました。そこで得られた安心感は今でも忘れられません。
フィリピンでの生活は旅行として、エンタメとしての楽しさはあっても、それを自分の日常に落とし込めるほどの楽しさがなかったのです。あくまでも非日常としての楽しさを一か月間味わったという話であり、それを日常として置き換えることができないほどの心理的ギャップが生まれていたのです。
上記は海外と日本のギャップなので大げさな話に聞こえるかもしれませんが、日本国内でも土地によって多少なりともギャップは生まれます。
この心理的ギャップを見逃さず、しっかり感じ取って分析することが移住成功の秘訣です。「都会と田舎」といった大まかな要素で見るのも良いですが、旅行先で現地の人の生活スタイルを知り、体験し、自分の日常にできるかを判断することがおすすめです。
まとめ
以上、「非日常」を「日常」に置き換える重要性を書きました。旅行先で感じたことを移住に役立てて、素敵な移住生活を送ってください!