移住マインド

移住先での村八分問題

移住先での村八分問題

村八分 移住
スミオ
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この記事では、移住先での村八分問題について徹底解説します。

この記事では田舎についてマイナスの要素を扱います。しかし田舎の存在そのものを否定するものではなく、移住者と田舎の良好な関係を築くためのきっかけとなりように執筆したものです。その趣旨をご理解の上、お読みいただければ幸いです。

こんにちは、スミオです。
当サイトでは、これから移住について本格的に検討していきたい人向けに、漠然とした悩みから移住完了までの道のりをご案内しています。

実際に移住した先では新たな人間関係が発生します。ご近所さんや地域のコミュニティ、新しい職場など、今まで関りがなかった人たちの輪に入ってコミュニケーションを取らなくてはいけません。

新しい人間関係の輪に入るポイントは、その人たちの「気質」と「ルール」を理解することです。これについての理解がないままだと、最悪の場合「村八分」にされ移住が失敗する恐れがあります。

そこで本日は移住失敗を回避するための「村八分問題」をご紹介します。

村八分とは

村八分(むらはちぶ)という言葉を聞いたことはあるでしょうか。なにが「村」でなにが「八分」なのかはいったん置いといて、まず言葉の定義を確認しましょう。

1 江戸時代以降、村落で行われた私的制裁。村のおきてに従わない者に対し、村民全体が申し合わせて、その家と絶交すること。「はちぶ」については、火事と葬式の二つを例外とするところからとも、また「はずす」「はねのける」などと同義の語からともいう。
2 仲間はずれにすること。 コトバンクより

つまり、いじめのことです。

集団としての一体性が求められる場面で、集団から逸れることを行う人は村八分にされてしまいます。

これは村に限った話ではなく、学校や会社でのいじめにも通じるものがあります。悲しい事実ですが私たちが生きている日本社会の至る所に村八分が存在するのです。

村八分が発生しやすい場所

村八分は農村や集落になど田舎に行けば行くほど発生しやすい傾向にあります。

田舎は何十年にもわたって住み続けてきた高齢者コミュニティで形成されています。都市部のように人の往来がさかんな場所では多様なコミュニケーションが取られるのに対し、田舎では「(言わなくてもわかるだろう)」という暗黙のルールに重きを置く傾向が強いです。

つまり田舎は、昔からの土地の慣習に従って生きてきた人たちの「掟」があり、その掟に従わない人はのけ者にしてしまうことがしばしば起こります。

村八分が発生する理由

村八分が発生する理由の代表格は、そこに住む人たちが新しい価値観を受け入れるのが難しいからです。

そもそも人は「知らないこと=怖いこと」と感じてしまう生き物です。何十年と続く土地のルールに従って生きてきた人たちにとって、新しい価値観を恐怖に感じてしまうことが理由として挙げられます。

たとえば学校を例にするとわかりやすいです。ある日、ド田舎の高校に東京から転校生がやってきたとします。そうすると初日なんかは「あの人はどういう人なんだろう?」と一瞬のためらいが生まれます。逆に東京の高校にド田舎から転校生がやってきた場合も同じです。

このように異質なものに対する恐怖は誰もが持っているものなのです。ただし、この例でいうと若い高校生の場合は柔軟性がありますので、転校生本人や周囲の子たちは柔軟に対応できる可能性があります。

しかしながら、田舎では高齢者が圧倒的多数を占めています。人は高齢になればなるほど考え方が凝り固まってしまう生き物です。

そのため、移住者と移住者の持つ新たな考え方が受け入れがたく、土地のルールに従えない場合は村八分にしてしまうことが少なくないのが現状です。

村八分の例

村八分は様々なかたちで行われますが、実際に報告されている例として次のようなことがあります。

・回覧板が回されない
・花壇や畑に除草剤がまかれる
・飼い犬のエサに農薬を混入される
・窓ガラスを割られる
・落書きされる
・タイヤのナットを緩められる
・会合に出席させてもらえない
・根拠なき噂話を流される
・放火される など

もはや犯罪行為ですが、田舎ゆえに村人たちの結束がつよく、また防犯カメラもないため犯人特定が難しいです。スミオ自身も岩手県の田舎に住んでいた時期、車の窓ガラスを割られたりドアを破壊されるなどの制裁を受けたことがあります。

また、最近ではコロナ関連の村八分が話題になりました。2020年時点で感染者がほとんど出なかった岩手県で感染者が現れてから数日後、感染者の住む家が放火されてしまいました。

このように村八分にされると陰湿ないじめだけでなく、命にかかわる犯罪行為の対象にされることがあり大変危険です。

村八分を回避するために出来ること

村八分の対象にならないために出来ることは、その土地に住む人の「気質」と「ルール」を理解することです。

人が十人十色であるように、田舎の集落にもまたそれぞれ特色があります。そこに住む人たちが何を大切にしていて、どのようなことを考えて生きているのかを知るところから移住生活が始まります。

また土地のルールについては、新参の移住者に対し親切に教えてくれるならありがたいですが、教えてくれない場合も想定しなくてはいけません。

まずはその土地を取りまとめている人に移住者自らあいさつに行き、その土地の慣習やルールを教えてもらいましょう。

まとめ

以上、村八分問題についてご紹介しました。まずは移住者自らあいさつに出向き、取りまとめ役の人と仲良くなるところから始めてみましょう。自分のルールはいったん置いておき、移住先でのルールに慣れていくことで村八分にあう確率は減っていきます。

スミオ
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